エンタープライズギークス (Enterprise Geeks)

企業システムの企画・開発に携わる技術者集団のブログです。開発言語やフレームワークなどアプリケーション開発に関する各種情報を発信しています。ウルシステムズのエンジニア有志が運営しています。

Atlassianユーザグループで「Bitbucket を使用したコードレビュー改善事例」を発表

9/27(火)に第19回 Tokyo Atlassian ユーザグループ(AUGJ)のイベントが開催された。
そこでは、ウルシステムズの伊藤が、担当しているプロジェクトにおけるコードレビューの事例を発表した。

augj.connpass.com

Atlassian ユーザグループは、アトラシアンユーザが中心となって運営されているコミュニティである。ユーザグループのイベントは毎月開催されていて、今回はセミナー形式であった。セミナー形式のイベントでは、Atlassian 製品の機能だけでなく使い方に踏み込んだ tips や、実際のプロジェクトへの適用事例が話されている。Atlassian ユーザにとって有益な情報交換の場であり、活発なコミュニティとなっている。今回のイベントの参加者も100人を超えていた。

伊藤からは、「Bitbucket を使用したコードレビュー改善事例」と題して、現在支援させていただいているプロジェクトにおける Bitbucket を使用したコードレビューの実施方法について紹介させていただいた。

セッション内容は大きく分けて二つの内容で、前半ではお客様の事業であるインターネット広告業界のめまぐるしい進歩について話し、後半ではプロジェクトにおけるコードレビューの実践方法を紹介した。このプロジェクトでは、ビジネスが急速に進化する環境下で、品質や性能を落とさず、どのように継続的なリリースを行うかが重要なテーマの一つだった。その過程でコードレビューをどのように行ったかがポイントである。

具体的に工夫した点は、以下のようなことである。

  • SourceTree の活用方法
  • プルリクエストによるレビュー依頼
  • レビュー状態の可視化
  • インラインディスカッションと対面レビューの使い分け

詳しくは次の発表資料を参照していただきたい。

www.slideshare.net

Bitbucket は Atlassian の製品で、Git リポジトリ管理・運用するうえで有益なツールである。特にチームで共同作業を行う上で効果を発揮する。例えば、リポジトリ操作を行うだけでなく、使い方を工夫することで、チームの知識共有やプロダクトの品質向上に繋げることも可能である。良いプロダクトを作るため、チームで継続的に問題を洗い出し、どうすればチームのやり方やプロダクトが良くなるかを考えながら Atlassian 製品を使っていくのがよいだろう。

Atlassian 製品は開発プロセスを選ばないが、アジャイル開発においてその真価を発揮する。アジャイルなチームを目指している組織にはぜひ使ってほしい。 イベントの前後では、参加者とコミュニケーションをとったが、みな Atlassian 製品への関心が高く刺激的だった。同時に、他のプロジェクトでの活用方法を聞くことで、使ったことのない機能やプラグインの有用性を知ることが出来た。

[伊藤 昂祐]